プロペシア(フィナステリド)の気になる効果と副作用
日本皮膚科学会でAGA治療に効果があると認められている「プロペシア」
ここでは、プロペシアの気になる効果や副作用について、臨床実験データをもとにしながら詳しく検証していきたいと思います。 ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
?そもそもプロペシアってなに?
プロペシアは、フィナステリドを主成分としたAGA(男性型脱毛症)治療薬の商品名になります。
AGAの原因に働きかけるのはフィナステリドという成分で、元々は前立腺肥大症や前立腺癌の治療薬として開発されました。
しかし、実際にフィナステリドを服用した患者に多毛症の症状が見られたのです。 そこからさらに研究が進められ、動物実験から人での実験を経て1990年代にフィナステリド1mg含有のプロペシアが販売されました。
日本での認可は2007年と遅いように感じますが、AGAが原因で薄毛が進行している方に人気の育毛・発毛アイテムとなりました。
プロペシアの効果
プロペシアは医薬品として認定されているため臨床試験のデータがありますが、臨床試験では、プラセボというほとんど成分の入ってない偽薬を飲んだグループと、有効成分の入った薬を飲んだグループとを比較して行われます。
ここからは日本で行われた臨床試験で、1年間プロペシアを飲み続けた結果と絡めながら解説していきます。
※日本での評価は、患者の頭皮を撮影し、その変化を医師が見て判断しています。
この結果を見ると、プロペシアには確かな効果があると分かりますよね。
プラセボのグループの改善率が6%であるのに対して、プロペシアを飲んだグループの改善率は50?60%。
さらに薄毛の進行で見ても、プラセボのグループが22%であるのに対して、プロペシアを飲んだグループの進行は5%ほど。
さらに試験期間を伸ばしていくと、プロペシアを飲み始めて1年目の薄毛改善率は58%だったものが、2年目68%、3年目78%と長い期間飲み続けるほど高くなったというデータもあります。
AGA治療は長く続けることが重要と言われているのも、こういったデータを見ると何となく分かりますよね。
プロペシアを飲んで効果を実感できるまで
プロペシアを飲んで効果を実感できるまでの期間ですが、先ほどのデータを見ても分かる通り「効果を実感するには、ある程度の期間が必要」と考えておいた方が良いと思います。
これにはヘアサイクルが深く関わっていると思いますが、正常なヘアサイクルの場合
成長期(2?6年) ⇒ 退行期(2週間) ⇒ 休止期(3?4ヶ月)
この周期を繰り返しています。
これだけ長いサイクルを繰り返しているので、プロペシアの効果が現れるにはどうしても時間が掛かるのだと思います。
効果を早く実感できる人で3ヶ月と言われていますが、長く続けるほど改善率が高くなるので、少なくとも1年くらいの長い目で見て飲み続けた方が効果的だと思います。
プロペシアがAGAに効くメカニズム
AGAによって薄毛が進行する原因は、男性ホルモンが強烈な脱毛司令を出すDHT(ジヒドロテストロン)に変異することがAGAの原因だという事が最近の研究で分かっています。
そして、男性ホルモンをDHTに変異させるのが5αリダクターゼという酵素で、プロペシアはこの5αリダクターゼの抑制に働きかけます。
AGAによる薄毛は、DHTが増えることが原因 ↓ ↓ ↓ プロペシアが5αリダクターゼを抑制することでDHTを減らす ↓ ↓ ↓ DHTが減ることでAGAによる薄毛が改善される |
AGA対策の肝は、5αリダクターゼの抑制と生え際が後退する原因・AGAとは?でお話していますが、プロペシアが効果的と言われているのも、こういった働きがあるからですね。
プロペシアは本当に効くのか?
気になった方もいるかもしれませんが、プロペシアの臨床試験にプロペシアを服用しても「薄毛が進行した2?5%」というデータがありました。
さらに、ネットを見ても「1年飲み続けたけど何も変わらねぇしプロペシア意味ねぇ」と言った評判も散見されるので、プロペシアが効かない人もいるんじゃないの?と考える方もいると思います。
確かに、プロペシアを飲んでも効かない人がいます。
と言うのも、5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型が存在していて、プロペシア(フィナステリド)が効くのはⅡ型5αリダクターゼの抑制だけなんです。
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多少小難しく感じる方もいるかもしれませんが、ようするにAGAの原因がⅠ型5αリダクターゼだった場合、プロペシアを飲んでも効果は実感できないのです。
上記の臨床試験データで、薄毛が進行した2?5%の方はAGAの原因がⅠ型5αリダクターゼだったためプロペシアが効かなかったと想定されます。
じゃぁⅠ型とⅡ型の両方を抑制する薬を飲めば良いじゃん、と考える方もいるかもしれません。
確かに、それが最も効率的だと思いますが、薬の作用が大きくなるほど副作用のリスクも高まるので、かなりハイリスクだといえます。 まずはⅡ型5αリダクターゼの抑制をメインにして、それでも効果がなければⅠ型5αリダクターゼの抑制に切り替える。この順番が効率的で、副作用のリスクを減らせると思います。
加えておくと、プロペシアはAGAの治療薬なので、円形脱毛症や病気・怪我による薄毛・血行不良による薄毛の改善には効果がありません。
プロペシアの副作用+絶対厳守の注意事項
気になるプロペシアの副作用ですが、以下のようなことが言われています。
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プロペシアの副作用が起こるリスクは数%程度と言った意見も見られますが、高い効果を得られる代償は大きいように思います。 プロペシアの副作用に関する注意喚起は、アメリカのFDA(食品医薬品局)が公式で発表しています。
絶対厳守の注意事項
妊娠中またはその可能性がある女性は錠剤に触れる事も厳禁とありますが、プロペシアを服用する場合は「錠剤・その破片や粉にさえ、絶対に女性には触れさせない」これを絶対に厳守して下さい。
ハッキリとした事は分かっていないようですが、胎児に影響を及ぼす可能性があるとされています。 結婚している方、彼女と同棲中の方は細心の注意を払う必要があります。
私自身、当時の彼女(奥さん)との同棲をキッカケに、プロペシアの服用をやめました。 薬の副作用が後遺症として残るリスクや、彼女と将来生まれてくる子供への影響を考えた時にプロペシアは飲むべきではないと私は判断しました。
副作用に関しては個人の見解によって分かれると思いますが「女性には絶対に触れさせない」これだけは必ず厳守してください。
プロペシア(フィナステリド)の気になる効果と副作用・まとめ
プロペシアが飲む育毛剤などと言われていますが、プロペシアに育毛効果はありません。 ?あくまでもAGAによる抜け毛を予防するだけなのですが、それでもプロペシアを飲むと髪が増える!と言われているのは、今まで多かった抜け毛の原因が改善されて髪が育ちやすい環境に近づいたからと言えますね。
それでは、ここまでの説明してきたことを改めて確認しておきましょう。
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私は彼女との同棲をキッカケにプロペシアの服用をやめましたが、プロペシアはAGAの治療に効果が高いと認可されているので、生え際の後退に悩んでいる方は試してみては如何でしょうか。
?プロペシアの副作用が心配な方
プロペシアの副作用が怖い方は、当サイトで紹介しているAGA対策もできる育毛サプリメントを始めてみては如何でしょうか。
私自身、育毛サプリメントを飲んでいますが、副作用を感じることなく確かな効果を実感しているので「プロペシアの副作用が怖い、けどAGA対策をしたい」方におすすめです。